2022年、今夏栽培したキュウリ 八町から自家採種しました。
八町キュウリについて
今回、種子を採るのは八町キュウリです。
写真の中央はシカクマメ、左上が八町キュウリです。
八町キュウリは長野県須坂市八町で作られていたことから名づけられたそうです。
スーパーに並んでいるキュウリと比べて、形はずんぐりとして、皮は薄く色も薄めです。香りは青臭さが少ないように感じます。
食感は「パリッ、サクッ」としたきゅうりで、我が家では専らサラダで食します。
栽培経過と状態
3年前に採種した種子で栽培しました。
4月中旬ポットに播種し、本葉6枚ごろ定植。なかなか地温が上がらず初期成長が思わしくありませんでした。
親ヅルが支柱上端1.5mほどに伸び、株がしっかりしたころに人工授粉。
果実の増大が止まって黄色に変わり、ひと月ほど経ってから収穫。下の写真の状態で45cmぐらいです。
その後、ひと月自宅に保管していたものから採種します。
キュウリはもともと黄瓜、写真のように採種時のキュウリは「黄色い瓜」になっています。
取り遅れて黄色くなったキュウリも煮物やスープの具として使えますが、さすがに今回の採種用の黄瓜は萎れた感じで食用には向かなさそうです。
沖縄の伝統野菜の赤毛瓜(赤モーイ)は完熟果を食べるので、黄瓜と同じような方法で採種できます。
採種の手順
実を割る
ナイフの取り扱いに気を付けて、実を縦に割ります。
中身をボウルに取り出す
中身をスプーンでこそぎ、ボウルに取り出します。
数日放置して発酵させる
汚れても良い器に入れて数日放置します。
我が家では豆腐やヨーグルトの容器を再使用(5Rのリユース1)します。
数日放置すると、泡が出始め、種子の周りのゼリー状の部分がなくなります。
浮いた種子と果肉を取り除く
水を張ったボウルにザルを置き発酵させた黄瓜の中身を入れます。
浮いた果肉と種子を取り除き何回か水を張り替えてザルを上げると、良い種子が沈んで残っています。
種子を乾燥させる
ザルに残った種子を、数日間、風通しの良いところで乾燥させます。
残った皮と果肉は、堆肥として畑に返します
外した皮と、取り除いた果肉は畑の畝間に埋めてあげましょう。
次の作物の養分になってくれます。
乾燥後の保存方法
種子が乾いたら、食品保存袋に入れ冷蔵庫の野菜室のような冷暗所で保管します。
シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れてあげると種子の寿命が長くなります。
種子頒布について
少量であればお分けできます。(2022/10/3時点)
お問合せフォームからご連絡ください。
このブログは農業向けの実用技術の普及を目的としたものではありません。
趣味を記事にしたものとしてご覧ください。
-
リユース( 5R の Reuse )。ゴミを減らす環境行動で推奨されているものに5Rがあります。Reduce(リデュース): ゴミを減らす行動、Refuse(リフューズ): ゴミが発生するものを断る行動(買わない/貰わない)、Reuse(リユース): 再使用する、 Repair(リペア): 直して使う、Recycle(リサイクル): エネルギー源として燃やす、原材料として再資源化 ↩︎