岐根(股根)、虫食い-気にしない気にしないひとかじり

家庭菜園を始めると気にならなくなります

Posted by PLAO on Wednesday, October 5, 2022

近所の畑の片付け

月末に引っ越すことになりました。
今日は、歩いて20分ほどの近所に借りていた狭い(30m2弱)畑の片付けに来ました。

この畑を借りたのは2年前。
周辺には公園を作る都市計画があって、長野市が遊休地や空地を随時買取っています。
着工までの間、市民菜園として貸し出しているそうです。
新規区画の割当が出たと聞いて抽選に応募したところ、みごとに当選。

私が借りた区画は、長い間、建設資材置き場になっていたそうです。
借りたときは上物を取り去って除草した状態でしたが・・・・。
土の中には10cm程の雨どいや外壁、ガラスの破片がたくさん埋まっていて、まるで罰ゲームのようでした。

1年目の夏は何を作っても育ちませんでした。ご近所のおばあさんからは「数年かかるよ」と脅される始末。
たしかに土の状態が悪い。ポットで育苗した苗を植えてもポットの土からまったく根を伸ばしません。

半ばあきらめていましたが、秋以降、直播(ちょくは)で播いた蕪がどうにか育ってくれました。
今では、行けば何か採れる畑になっています。

片付け時の収穫

今回の引っ越しに限らず、季節の変わり目には前作を片づけて、次の作付けの準備をします。
その時には、虫食いや生育不良で育ちの悪いものや未熟果などがたくさん採れます。
茎、葉と一緒に土に返すことも多いのですが、ある程度育ったものには愛着を持ってしまい、家に持ち帰ります。

今回の片付けではトマト(ステラ、Amerikanskiy Vytyanutyi)とニンジン(コズミックパープル)を持って帰りました。

トマトの未熟果

菜の道 トマト片付け
トマトの片付けでたくさん採れる青いトマト。
未熟な青いトマトには毒性があります。葉、茎、未熟果に含まれる「トマチン」という毒です。
花が咲いて実になって、実が肥大し、緑から赤に変わる。完熟果に近づくほどトマチンが減っていきます。

今回採った果実はほぼ全て青い実です。
これまで収穫していた完熟果と同じぐらいサイズなので、追熟(暖かいところに放置)して赤くなるのを待ちます。
樹上完熟ではないので味はぼやけています。トマトソースや煮込み料理に使います。

ミニトマトはピクルスにしてもよさそうですね。

生育不良、岐根(股根)ニンジンと葉っぱ

菜の道 ニンジン片付け

ニンジン、ダイコン、ゴボウなどの根菜は根が障害物にあたると岐根になります。
昨年と比べていくらか良くなったといってもまだまだ、雨が降れば石やゴミが顔を出し、陽が差すと表面はバリバリ中はべっとり、な土壌。
ニンジンはあまり良くありませんでした。
水はけが悪く半分腐ってしまった株には、申し訳ないと思いながらも土に返っていただきました。
残ったものも、殆どが5cmぐらいで岐根(きこん)になっています。

家庭菜園、特に固定種の場合は岐根、割れが当たり前のように発生します。
(あるいは、我が家の作り方に問題があるのかな?以前作った「紅かおり(F1)」はとてもきれいに育ちましたが・・。)
形が悪いので保存スペースと調理の手間が少し余計にかかりますが、皮をむいて料理してしまえば元の形や風貌は気になりません。

虫がついているのも当たり前。葉の裏にくっつけたまま家に持って帰ってきてしまうことも良くあります。
家庭菜園を始めると虫に対しての抵抗力が付きます。
そして、直売所の野菜に虫がついているのを発見したとき、「この野菜、農薬使ってないんだね」と微笑むようになります。

家庭菜園では、ニンジンやダイコンの葉っぱも収穫物のひとつです。
間引きしたものもサラダや汁物の具に使えます。
間引き菜や、スプラウトとして使う場合は種子消毒されてない種子を使いたいですね。

今回収穫したニンジンの葉は、細かく刻んで冷凍保存。パセリの代わりに香味付けや彩りに使っていきます。
今回は少量でしたが大量にある場合は、ごま油でショウガ・鰹節と一緒に炒めて醤油で味付けしたものを作り置きしておきます。
ご飯にかけたり、納豆に混ぜたり、スープに入れたり。簡単に作れて使いまわしの効くとっても便利な副菜になります。

我が家には、毎日ニンジンを楽しみにしている “かわいこちゃん” がいます。
切って冷凍保存しておくとサッと使えて便利です。

菜の道 かわいこちゃん

おっっと、失礼。こちらでした。

菜の道 かわいこちゃん2