定植時期に合わせてボカシ肥料を仕込む
育苗シーズンの間にボカシ肥を準備する方も多いのではないでしょうか。
3月に今仕込めば、5~6月には使えます。
丁度よい時期かもしれませんね。
ボカシ肥の作り方
以前の記事で自家製ボカシ肥の作り方をご紹介しました。
簡単に説明すると、
米ぬかに油粕(油を採った後の菜種のカス)等と水を混ぜて、発酵させます。
我が家では、コーヒー豆のガラ(淹れた後のカス)やクズ大豆(虫食いや皮の破れのある大豆)、煮干しの頭などを混ぜたり、水に製パン用におこした酵母やEM菌を入れたりしています。
また、前回の残りボカシを混ぜてあげるとスターターのような効果が期待できます。
ぬか臭いボカシ肥料になってしまう・・・
経験上うまく出来た(夏場に作った)ボカシは、ぬか+コーヒーかすだけだとジャムのような甘い香り、ぬか+コーヒーかす+煮干しの頭だと、クッキーのような香りになります。 とてもおいしそうな匂いです。
この時期(3月)にボカシ肥を仕込む方の悩みで多いのが、
「糠漬けのような臭いになる。」
ではないでしょうか。
この場合は、「温度」が足りていません。
同じ手順で7月下旬に作ったボカシは甘い香りになるはずです。
本来、発酵熱で内部の温度が上がっていくのですが、量が少ない場合や寒い時期には温度が上昇せず、結果としてヌカ臭いボカシになってしまいます。
このような場合は、外部から加温してあげれば匂いも変わっていきます。
我が家では、お米の30kg紙袋の中にビニール袋をセットし、その中に材料を混ぜていきます。
それほど量を作らないので、基本は部屋の中で管理します。
この季節なら、雨の日はストーブの前、晴れの日は日の当たる場所で加温してあげます。
夏場は日の当たる場所に置きっぱなしです。
家の中に置けないほどの量を作るのであれば、夏場に1年分のボカシを作り、ある程度発酵が進んだら乾燥させて発酵を止めてしまう方法を検討してみてはいかがでしょうか。
ぬか臭いボカシ肥料だって使えます
臭いが違うのですから、温度によって繁殖する菌の種類も違うのかもしれません。
いずれにせよ、糠を分解する過程であることには違いないので畑に入れても問題ありません。
例えば、糠漬けを作るために冷蔵庫で糠床を作ることがあります。
また、冬場、沢庵を漬けて食べ終わった後には、糠が残ります。
この塩分を含んだ糠床だって(野菜の種類によりますが)肥料として使えます。
サトイモにあげるととても喜んでくれます。糠床大好きです。
ボカシ肥って効くの??
そもそも、ボカシ肥料って効くの?と思われる方も多いかもしれませんね。
ハッキリ言うと、育ちは化成肥料の方が良いです。
ボカシ肥の効果で期待できるのは、風味の違いです。
プランターのような小さい閉じた環境でボカシを使うと、『味・香りの違い』に大きな差を感じられるはずです。
是非、ベランダ菜園の方には大き目のプランターで自家製ボカシ肥を使った大玉トマト栽培を試していただきたいです。
固定種大玉トマト(ブランディワイン・ブラッククリム・チェロキーチョコレート)種子の頒布も行っています。
興味のある方はお問合せフォームからご連絡ください。