畔の活用方法
我が家の畑と、隣の畑との間にあるのは境界。
賃借している畑では、お互い気持ちよく利用したいので、緩衝地帯を数十センチ確保するなど、結構気を使います。
一方、道路や通路と畑の間にあるもの。それは畔(あぜ)。
道路に面した区画を借りた場合、利用者が畔の除草も行うのが一般的です。
契約の面積には入ってないので耕作はできないけど、比較的自由に使えるエリア。
そう考えれば、畔のある区画にあたったときはちょっと得した気分になります。
今回は、我が家での、畔の利用方法をご紹介します。
雑草を確保
畔は崩してはいけないので耕耘できません。
耕耘できないので、鎌か草刈り機での除草になります。
草刈りの手間は増えますが、ボカシ肥と混ぜてつくる雑草堆肥の材料として役立ちます。
使用済みキノコ培地の搬入
当地長野ではキノコ栽培が盛んで、使用済の培地を購入することができます。
指定した場所にダンプでドサッと置いていくので、道に面した畔のある畑だととても好都合です。
糠(ぬか)、おが屑、大豆の皮などにキノコの菌を植菌しているので、使用済の培地からボカシが作れます。
おが屑はCN比(炭素/窒素の割合)が高く分解しにくいので、使用済培地を数か月置いてから畑に混ぜます。
おが屑ではなくトウモロコシの茎を使った培地もあって、その場合は数週間の発酵で使えます。人気なのでなかなか持ってきてもらえないそうですが。
我が家ではまだ頼んだことがありません。いつかやってみたい。
防草、景観用に栽培
一番のメリットはこれです。
自分の畑の拡張領域のように使います。
とはいっても、畔は崩してはいけないので耕耘できません。
放っといても勝手に育つ手間のかからない作物が向いています。
我が家では、
- カボチャ(防草)
- トウガン(防草)
- ニラ(景観)
- アオジソ(景観)
- ミント(景観)
等を畔に植えます。
ニラは分けつ。シソ科(アオジソ・ミント)は、こぼれ種で増えていきます。
畔の植物は踏まれることも、折られることもあります。
収穫できてもできなくてもよい、微妙なわき役の扱いです。
畑に来たけど何も収穫がなかったときに、ニラを刈って帰ってニラ玉にする。そんな使い方です。
カモミールなんかも良さそうですね。
昔の田圃の畔には「畔豆」といって大豆を播いていたそうです。
放ったらかしで枝豆かぁ・・・ちょっと贅沢な感じやねぇ。