固定種ならではのトウモロコシを作る
普通の畑で「トウモロコシ」といえば、スイートコーンですね。我が家でもかつてはスイートコーンを作っていました。
畑から帰る直前に収穫して、帰ったらすぐにお湯を沸かして茹でる。スイートコーンは収穫した「瞬間」が一番甘く、時間が経つほど甘さが減ってしまいます。スイートコーンにも固定種はありますが、甘さではF1種のスーパースイートコーンには勝てません・・。
固定種ならではの良さが出せる品種を探しているなかで、現在採種を続けているのが「八列トウモロコシ」と「シュヴァルツァーポップコーン」です。
ポップコーンの品種で味に違いがあるのか、気になりませんか?
先日、北海道在住の方からホクレンが販売しているポップコーン(品種不明)を頂いたので、ホクレンの北海道産ポップコーンとシュヴァルツァーポップコーンを食べ比べてみました。
ポップコーンの食べ比べ
A.ホクレン 北海道産ポップコーン
- 粒の大きさ:普通
- 色:黄色
- 爆裂後の大きさ:普通
- 爆裂後の色:黄色っぽい白
- 食感&食味:一般的な見た目のポップコーンです。美味しい。口に入れて実を噛むとトウモロコシの甘い胚乳の香りがします。実に厚みがあるので噛んだ時に歯の摩擦で「キュッキュッ」と音がすることがあります。
B.シュヴァルツァーポップコーン
- 粒の大きさ:小さい
- 色:濃い赤紫
- 爆裂後の大きさ:小さい
- 爆裂後の色:純白
- 食感&食味:一粒あたりのサイズが小さいので、2~3個づつ頬張りたい。ホクレンのポップコーンと比べて実が薄く、食感はクリスピー(パリッサクッ)な感じ。口に入れて実を噛むと、まずは香ばしさが印象的。コクもあるので少量でも満足感が高い。ナッツやウイスキーが好きな人なら、こちらに軍配を挙げるでしょう。
感想
今回、初めてポップコーンの食べ比べをしました。
じっくり比べれば食味・食感の違いはありますが、暗い部屋で映画を観ながらポリポリしていたら、まったく気にならないぐらいの差かもしれません。笑
シングルオリジンのコーヒーが好きな方や、シングルモルト・シングルカスクのウイスキーが好きな方なら、きっとこの違いとコダワリを理解して頂けるはずです。
中南米などのトウモロコシの本場にはもっとたくさんの美味しい固定種があるのでしょうね。いずれ出会う日が楽しみです。
今回の記事がポップコーンを栽培してみたい方の参考になれば幸いです。
シュヴァルツァーポップコーン栽培にあたっての注意事項としては、一粒あたりのサイズが小さいので一般的なポップコーンと同程度の嵩にするには3倍程の粒数が必要です。粒だけでなく鞘も小さいので植付株数を多めにしたほうが良いでしょう。
シュヴァルツァーポップコーンの種子はたねの森さんで販売中です。
興味を持った方は是非!