売っていない苗は自分で作ろう
ホームセンターや種苗屋さんに並ぶ苗、特にキャベツや白菜、ケール、ブロッコリーなどのアブラナ科の葉物野菜や花野菜は、ほぼ全てがF1(雑種第一代)品種です。
固定種、在来種、伝統種を栽培するには自分で種を播かなければなりません。
ケールに至っては苗の取扱がない場合もあります。
ケールの苗づくり
青汁の原料にも使われるケールは、ビタミン、ミネラル、食物繊維がとっても豊富な野菜です。
食感は固め。健康に良さそうな少し苦みのある、青臭い葉っぱです。
ニンジンの葉っぱが好きな方には好まれると思います。
炒め物や、スープなどで味濃い目の味付けが合いそうな感じです。
「食べる美容液」と言われるケール。是非、家庭菜園の栽培品種に加えたいですね。
ケールの種子からポット苗にするまでの手順を2回に分けて書いていきます。
栽培時期
晩夏~初秋に種蒔き、秋に定植、冬~春収穫のスケジュールで栽培します。
葉を欠いて(切って)収穫するので、長い期間収穫が楽しめます。
ケールは青虫が付くので、屋内の日の当たる場所か、防虫ネットをかけて育苗するのが良いでしょう。
育苗の流れ
今回記事:初めは深さ3cm程度の容器で育苗します。
次回記事:本葉2枚になったら鉢上げ(ポットに移植)を行います。
今回必要なもの
- 種子
- 土
- 3cm程度の深さの入れ物(セルトレイなど)
今回播種したものは、ラシネートケール(黒キャベツ、カーボロネロ)です。
種子は「たねの森」で購入しました。
手順
-
容器の底に穴をあける
-
容器に土を入れる
-
土に溝を付ける
種子を埋める深さの目安は、種子の2倍~3倍の深さと言われています。 -
種子を播く
-
たっぷり水をあげる
底から水が流れるぐらい水をかけてあげます。 -
その後の管理
発芽までは、表面が乾かないように、明るい日陰のような場所に置いておきます。
発芽後は、日当たりの良い所におき、土の表面が乾いたらたっぷり水をあげます。
数日おきに隣の葉同士がぎりぎりくっつく程度の距離になるように間引き(ハサミで根元を切る)します。
次回本葉が2枚出たころポットに移植します。
<ウリ科ナス科>接ぎ木にしなくてもOK 販売されているウリ科ナス科の苗には接ぎ木になっているものもあります。 接ぎ木にすると、 * 養水分の吸収が良い * 多収 * 輪作に強い * 病気や害虫の影響を受けにくい * 畝幅を狭くできるものもある などのメリットがあります。 接ぎ木にする場合、穂木(根元から上の品種)と台木(根元から下の品種)の2種類の種子が必要です。 また、接ぎ木作業の予定日から逆算して穂木と台木の種を播くので管理が大変です。 我が家では、接ぎ木にせず、種子をそのまま育苗しています。